記念のフォーシーズンをお探しですか。 [日記]
あの芥川賞作家がフォーシーズンについて涙ながらに語る映像
フォーシーズンの良さについて語ろう。
西洋絵画の画家3人の作品とともに
お話をすすめてまいりますね。
今日は
「画家はみんな最初は手探りからのスタートで
描いていくうちにじぶんのスタイルを確立する」というお話です。
その差はどのようなことなのかしら。
これからお目にかけますね。
最初はね、ドガさんです。
経歴などのご紹介は後日に。
今日は「差」にスポットをあてますよ。
ベレッリ家の肖像
1856-1860年
200×253cm / 油彩
オルセー美術館所蔵
ダンス教室(バレエの教室) (Classe de danse)
1875年頃
85×75cm / 油彩
オルセー美術館所蔵
初期の作品は
くら~い感じ。
重たい感じ。
真面目に見えたり
無表情に見えたり。
いろんな見方があるよね。
みんなが見て、感じたいろんな答えがあると思うの。
ドガさんの代表作はバレリーナをモティーフ(題材)にしたものが人気で
エレガントで優雅な作品がおおい方なのね。
下の作品・ダンス教室は
バレリーナのチュチュのふわふわっとした触感が素敵に描かれているのに対し
初期に描かれた作品は面で描かれたような固さがあるようよ。
次はルノワールさん。
小さな貴婦人ロメーヌ・ラコー嬢
(Portrait de Mademoiselle Romaine Lacaux)
1864年
81×65cm / 油彩
クリーグランド美術館所蔵
どうかな?
どんな印象かしら。
後期の作品はこうなの。
テラスにて (Sur La Terrasse)
1881年
100.3×80.9cm / 油彩
シカゴ美術研究所所蔵
女性を美しく描いたことでファンがおおいルノワールさんも
初期のドガさんのように
最初に描いた作品はかたい、重厚感があるような描き方のようね。
下の作品「テラスにて」は、
宮崎のCMで某パン屋さんの「世界の名画シリーズ」で見た
あの作品ね。
「○○パン、だいすきです」がキャッチフレーズでした。
わたしも○〇パンがだいすきです。
学生のころ、おなかを満たしてくれたのは○〇パンでしたもの。
後期の作品は光が美しくとらえらていてまぶしい。
すてきね
ファイナルはゴッホさん。
ムーラン・ド・ラ・ギャレット
(Le Moulin de la Galette)
1886年
38×46.5cm / 油彩
ベルリン国立美術館所蔵
おお。
ゴッホさんにこんな表情があったとは。
後期はこうなの。
星月夜-糸杉と村-
Nuit étoilée (cyprès et village)
1889年
73×92cm / 油彩
ニューヨーク近代美術館
初期の頃の固さがわかるな?
後期の作品はゴッホらしい
べたべた&ぐるぐるした筆致が「じぶんのスタイル」にたどり着いたのだなぁと
理解がすすむところです。
みんな苦心惨憺しながらも
じぶんの道を見つけてゆく。
ただひたすら、描いて描いて描いていく。
画家は、パッとみただけで
だれだれさんの作品だわ!とわかって頂けるような
「じぶんのスタイル」を持つことをとても大事にしています。
そのために他の画家さんがテーマにしていないテーマを見つけたり
表現をものにしたりと
試行錯誤を繰り返してゆくのね。
さて回り道しながら本題へ。
瑛九もそうでした。
初期の頃は家族や自宅の傍の風景を描いていたの。
固くて初期の印象派のようなスタイルだったのよ。
宮崎県立美術館の瑛九のお展示室に作品が展示されているときがあります。
(フォーシーズンで入れ替えるので
お出かけの際はお電話で一度確認なさってね)
今日は著作権という権利の関係で
この場にご紹介できないのだけれど
機会をつくってぜひ美術館に足をはこんでいただけたら
うれしいです。
次はどのように「瑛九」に成ってゆくのかを
時系列ごとにご紹介いたしますね。